北海道旅行記2007  
最終日 釧路〜塘路〜釧路空港〜東京
2007.9〜10


昨日より多い…… 9日目、最終日。
ついにこの長い旅も終わりを告げる時がきた。
今日も比較的のんびり起床し、定番の朝食会場へ向かう。
今朝は昨日よりパンの数が豊富だった。
好きなだけとり、時間をかけてゆっくり食べる。
今日も昨日に増してよい天気である。
天気はよくても今日はそんな遠くに行くわけにはいかない。
であればここの観光定番ノロッコ号に乗ることにしよう。

この時期になるとノロッコ号は日に一往復の運航になっている。
そのかわりに行き先は摩周屈斜路の入口である温泉駅まで延長されている。
時間的な制限でそこまで行くわけにはいかないが、湿原の最奥部の駅、塘路までは行けそうであった。

部屋に帰り、送る荷物と持ち帰る荷物を分けチェックアウトする。
ただしまたここへ戻って来るので、持ち帰る荷物をそのまま預けておく。
駅へ行き、まずはノロッコ号の指定席を取る。
しかし平日とはいえ団体客で埋まった列車は湿原のよく見える座席は満席であった。
まだ改札ははじまっておらず、改札前にはいくつかの団体の列ができている。

ノロッコ号 少し時間がありそうだとトイレに行き、お金をおろして改札に戻ってきてみると団体の列が消えていた。
どうやら改札が始まっていたようだ。
私も駅の構内へすすんだ。
ノロッコ号は既にホームに入っており、かなりのお客さんで賑わっていた。
お約束の前後の写真をとり、それ以外に止まっていた札幌行きや根室行きの列車も写す。
その間にも団体のお客さんでは増え車内にもどると既にほぼ満席であった。
街と湿原はすぐ隣 車内は団体のお客さんでかなり賑やかである。
そんなワイワイガヤガヤとしているうちに列車はガクンというショックと共に出発した。
窓を開けて少し冷たくなってきた北海道の秋の風を感じる。
東釧路を出ると列車は北向きに進路を変え釧路湿原へと入って行く。
岩淵水門 とはいえ釧路も町の開発は進み遠矢駅までは回りは住宅地になっていて湿原の雰囲気は無い。
しかしそこを過ぎ国道に別れを告げた辺りから景色は一変する。
列車のスピードがぐぐっと落ち、車内に観光案内が始まる。
左手には岩淵水門が見える。
ここからはずっと左手に湿原を見ながら進んで行く。
次は乗ってみたい 秋の太陽が枯れ始めたすすき色の湿原を照らす。
釧路側がゆったりと蛇行し、線路に離れたり寄り添ったりしている。
河原の無い川の姿は北海道独特の感じがする。
釧路川にはカヌーで川下りを楽しむ人達の姿も見えた。

風を受けながら 列車はかなりスピードを落として湿原をゆっくりと進む。
普通であればあっという間に通過してしまう所をしっかりと見てもらいたい。
そんな観光列車ノロッコ号がノロッコ号たる所以である。

列車のいないホーム 木々の間を列車が縫うようになると、列車はスピードをあげた。
釧路湿原内の各駅にとまり、湿原北端の駅、塘路に到着した。
団体の方達のほとんどがこの駅で降りていく。
しかしながらこの駅ではホームの長さが足りず、後ろの2両はドアが開かない。
駅近くの展望台より もちろん私も降りるのだが、かなりの混雑でなかなか降りることができない。
仕方なく暫くはそのまま座って待つ。
結局ホームに降りたのは到着してから5分位経っていた気がした。
塘路駅前からは団体客を乗せたバスが次々と出発していく。
そんな慌ただしい様子をホームでやり過ごし、落ち着いた所で改札を通った。
駅舎にはコーヒーショップが併設されており、よい香りが漂っていた。
折り返しの列車までは1時間ほど。
レンタサイクルの文字を見つけてマスターに聞いてみたが、1時間では勿体ないとのことだった。
それではということで歩いて行けそうな塘路湖までのんびりと行くことにした。

抜けるような空 空は青く澄み渡り、軽く葉を揺らす風が身体に気持ち良い。
線路沿いを歩き、途中で右に曲がる。
後はまっすぐ湖畔を目指す。
平日なのもあり、周りにはほとんど観光客が見えない。
15分程で湖畔にある建物に着いた。
塘路湖 建物は片方がカヌー体験の受付になっており、数人がいままさに出発しようとしていた。
いつかはこの川下りをやりたいと思っているのだが、なかなかその機会に恵まれないのが残念でならない。

暫く料金を確認したり出発する人を見送ったりして過ごした。
隣のログハウスは中がネイチャーセンターになっているようだったが、時間もな軽くのぞく程度で駅に戻ることにした。
意外に1時間という時間はあっというまに過ぎる。
比較的余裕を持ってもどり始めたのでのんびり歩いていたのだが、駅に着いてみると出発まで5分も残っていなかった。

根室行きとすれ違う 気になっていた飲むヨーグルトを買い、ちょうど到着した列車に乗り込んだ。
車内はなかなか混雑しており、通路までしっかりと人が立っていた。
仕方なく一番後ろの少し広くなったスペースに陣取り釧路までの時間を過ごす。
さきほどはゆっくりと通過していた湿原を今度はかなりのスピードで駆け抜けて行く。
釧路までは約半分の時間でいってしまうのだからスピードの違いが解るだろう。
気がつけば既に周りは住宅街で、あっという間に釧路へ到着した。

この旅最後の観光を終え、あとは空港へ向かうだけである。
ホテルで荷物を受け取り車へ積み込む。
あとは空港への道をひた走る。
途中、最後のモダで燃料を入れ、空港目の前のレンタカー屋へ。
9日間の長い間にお世話になったこの車ともお別れである。
ピカピカだったボディはすっかり汚れてしまっていた。
無事故でここまで運んでくれたことに感謝しつつ別れを告げた。
最後はのぞみ 空港正面まで送ってもらいカウンターで荷物を預ける。
身軽になったところでお土産を物色する。
そのうちに出発時間が迫りあわてて出発ロビーへ向かった。
時間が無い中、小さなお弁当を買い機内へと進む。
平日とはいえ機内には観光客らしい人がかなりいた。
フライトは順調だったが後方ではなぜか堪え難いほどの騒音があるようで何人かの人が座席を移動してきていた。
それと関係あるのか、周期的に細かい振動が椅子から伝わってきている。
最後までドキドキさせてくれる旅である。
ついでに最後は到着スポットが直前で変わるというおまけつきのフライトであった。

9日振りに立った東京の地は、出発時の暑さはなく秋の気配が漂っていた。
荷物を受け取り自宅へ向かう。
そんな車中で私はなにげなしにこう思っていた。

「次はどこへ行こう」

私の旅はまだまだ終わることはなさそうである。