北海道旅行記2007
2日目 洞爺湖〜オロフレ峠〜美瑛〜十勝岳温泉
2007.9〜10
ふと目が覚めた。
時計を見るとまだ7時前。
食事時間にはまだあるので朝風呂と洒落込む。
昨日の晩とは男女の風呂が入れ替っており、今朝は木の香りが漂う大浴場だ。
天窓からは朝の光りが入り風呂の中を照らす。
露天風呂は昨日よりはかなり温かく、庭園風の作りもあいまってかなり気持ち良く長風呂してしまった。
気がつけば朝食の時間で慌てて部屋に戻る。
朝食も部屋出しで、風呂上がりでもあり、かなりゆったりとした食事になった。
さて、今日からの予定は未定。
軽くパンフや地図を見て今日の予定を決めておく。
のんびりな旅としては宿を早めの9時半に出発。(決して早くは無いが、個人的には早い)

まずは行きたかった西口火口群へ。
もともとは国道が通っていたところが噴火したというかなり珍しい風景だ。
宿からは10分ほどで西口火口散策路入口に着く。
直前まで国道であった道が続いているので、突然道が途切れたように感じる。
ここからは歩いて散策になる。
この終点のすぐ先は池になっていて、国道はその池の先にまた姿を見せている。
散策路はその国道の脇を走っていた元道道を進む。
じわじわと坂になっているのだがどうも途中から道がおかしくなる。
だんだんと道が傾いていき、たまにその道にヒビが入り始める。
最終的には途中に断層があったらしく、全く道としての役割は果たさなく、というか道など消えてしまっている。
そのあたりから臭気が漂いそこが噴火口であることをまじまじと感じさせるようになった。
すっかり道の姿など消えて数箇所の火口脇を過ぎると海まで見渡せる展望台のような場所についた。
ほんのすぐ先には工場だった建物が見事にひしゃげており、その少し先には家らしき建物が屋根をこちらに向けてひっくり返っている。
それらの脇を走っていたはずの国道は影も形も無い。
なかなかすごい光景である。
戻る途中で気がついたのはショベルカーが先だけみせて埋まっていた。
案内を見ると、噴火前に破裂した水道管を直すために工事をしていたらしいが、今思えば、そんな事をしている場合では無かった訳だ。
なにせ、そのすぐ脇にはいまでも煙を上げている火口があるのだから。
再び車の側に戻って来たところで、国道水没の脇にある資料館に入ってみた。
かなり新しい建物のようだが、入ってみると何かおかしい。
というか明らかに傾いている。
もともとは地域の中心的消防施設だったらしいが、建物さえ壊れた様子は無いものとても使える状態にはなさそうだ
軽く資料館を見た後はもっと街に近い被災地へところへ移動。
ここは軽く展望場所から眺めるだけだったが、それでも充分に恐さは感じられる。
おそらくは街の住民向けの温泉施設であっただろう建物はまるでオブジェのような廃墟になっており、またその周りは防砂ダムになり綺麗に整えられてしまっている。
このギャップが災害跡を強く印象付けた。
それが先程の温泉街から数百メートルのところなのだから。
いかに生活に近い所で噴火がおこったのかが伺われる。
またここにきたのならもう一つ自然の脅威をもうひとつ見に行くことにした。
昭和新山だ。
ここは戦時中に畑が盛り上がり山になってしまったところで、いまだに煙をあげる褐色の山肌はかなりの迫力を感じる。
などと長々と洞爺湖周辺を観光していたのでかなりいい時間になってしまった。
先に進むことにしよう。
今日は北へ向かうことにする予定だ。
昨日とおなじ高速を通るのもなにか味気ないので、地図にあったお勧め道道を行くことにした。
幸い天気もよく湖畔のから山へと入って行く道もなにやらのんびり気分にさせてくれる。
この辺りは観光果樹園が多いのかフルーツの看板が目立つ。
そんな快適な道がじわじわと登りになり、しばらくするとヘアピンカーブが現れてくる。
そこから高度は一気にあがり通過点のオロフレ峠へと駆け登っていく。
オロフレ峠へは、途中道道から右に入った旧道にあった。
到着したときは上空は曇り空。風は冷たく、ここが峠の最高点であることを感じさせてくれた。
これから向かう登別側の旧道はすでに廃道化されていた。
それもすぐに納得が行く。
峠を越えた旧道はかなりの角度で下り始めており、しかもすぐ側で路肩は崩壊していた。
霧が多いらしいのだが日が陰る程度で遠くに羊蹄山が綺麗な姿をみせていた。
再び旧道を戻り、元の道へ。
この新道は峠を長いトンネルで抜けていた。
それでもトンネルを抜けたあともかなりの急坂ヘアピンが連続し、これ以上であったであろう旧道の厳しさを感じさせた。
連続ヘアピンが終わりを告げるとあとは快適な下り坂が続き、登別温泉の手前で道が細くなるまで続いた。温泉街を抜けて再び高速へ。
ここから一気に北へ進路をとる。
登別から苫小牧を通り再び千歳へ。さらに道央道へ入り岩見沢を越える。
この間はただひたすら運転するだけの時間となった。
運転時間も2時間を越えてきて、カーナビからそろそろ休みましょうの音声が流れた。
そんなところで上砂川ハイウェイオアシスに到着。
時間も14時をまわり、かなりお腹も減って来た。
まずは食堂で丼ものをかっこむ。
そのあとは土産屋をぶらぶら。
ついでにここで土産を買って郵送にしておいた。
自分が帰るより早く土産が着くことになるが、まぁいいだろう。
そんな所でかなり心惹かれるデザートに遭遇。
さっき食事をしたばかりだというのに、フラーッと店内へ。
なぜ甘いものは簡単に飲み込まれるのだろう。
かなり大きなパフェは気がつけば消えていた。
昼飯とデザートを一気に食べたりしてかなりお腹は一杯。
しかもそんな食べてばかりでかなりの時間をこの場所で過ごしてしまった。
これではこの先あまり遠くまでは行けそうにない。
明日は美瑛の以前いったカフェに行こうと思っているので、そのあたりに宿を取りたい。
地図にを開いて調べしてメモしておいた宿を探す。
美瑛からそう遠くない所に0年前に初めて北海道を旅した時に泊まった宿があった。
今夜の宿をそこに決め、あとはそこをひたすら目指すのみ。
再び高速を走り旭川鷹栖インターから一般道へ。
旭川の外側を抜けて今度は南下する。
じわじわと日が暮れ始めた。
雲は多いがなんだか美しい空が広がっている。
これは見るしかない。
ということで、宿へ向かう道を外れて美瑛の丘へ。
これは来て正解だった。
何箇所かで車を止め、美しい空に酔いしれる。
写真では写し切れない雄大な大地の夕暮れをたっぷりと堪能した。
改めて宿へ向かう。
すっかり辺りは暗くなり、雲の間から満月に近い月が見え隠れしている。
今日の宿、カミホロ荘まではまだ少し距離がある。
何せ山の上、十勝岳温泉にある宿なのだ。
しかし途中まではかなり快適な道が整備され比較的簡単にアクセスできる。
しかし最後の辺りで細い道になり、最後は急勾配を一気に登って到着。
すでに時間は18時半。
チェックインを済ませてすぐにお風呂へ。
実は前に来た時とは建物が変わっている。
前に来た時の建物は泊まったちょうど一年後に火事で全焼してしまった。
あの時はかなりボロボロの建物だったが、さすがに今は新しくまだ綺麗だ。
風呂は前も広かったが、今は木の香りが漂うかなり良い雰囲気のものになっていた。
流石に標高が高いので露天風呂では少し寒かった。
風呂に1時間ほど浸かり、昨日に引き続き慌てて食堂へ。
今夜の料理もかなりたっぷりで、特に富良野牛の鉄板焼きは美味であった。
部屋でワインを飲みつつ明日の予定を確認する。
そこで初めて重大な事実に気がついた。
なんと目当てであったカフェが明日は定休日。
確認不足とはいえ、これはかなり堪えた。
さらに明日は天気も大荒れらしい。
なんとも言えない雰囲気のまま、二日目の床についた。