北海道旅行記2007  
8日目 釧路〜厚岸〜夢風車〜細岡展望台〜釧路
2007.9〜10


焼きたて♪ 8日目。
今日は友人と共にどこかへ行こうということになっている。
お迎えはゆっくりの時間なので、今朝はのんびりである。
このホテルは朝食が良い。
10階の食事会場で焼きたてのパンやサラダ、スープ等が提供される。
このパンがビジネスホテルとは思えないほど美味しい。
この味が病み付きになって釧路に泊まる時はいつもこの宿を取ってしまう。
天気もよく釧路の街が光ってみえる。
たっぷりと朝食を楽しんで部屋に戻った。

しばらくして友人からホテル下に着いたという連絡が入る。
4、5年ぶりの再開である。
今日は友人のまだ小さな娘さんも一緒に行く。
しかしながら私は見事に人見知りされ、一向にこっちを向いてくれない。
もともと子供には懐かれないのだが、改めてこういう状況を目の前にすると落ち込む。
残念ながら友人は夕方から用事があり、それまでの時間で行ける所へ行くことにした。
わたがし
いくつか選択肢を示される。
その中で私が選んだのは、もう一人の友人の墓参りと草原のカフェでのお茶というものだった。
まずはショッピングセンターで花を買い、国道を根室方面へ向かう。
途中お祭りをやっているというので別保という駅に立ち寄ることにする。
なかなかお祭は賑やかで狭い敷地に地元の方がやきそばやらわたあめやらを売っている。
友人の娘さんの為に寄ったのだが私がいるせいであまり楽しめていないようだ。
小さい娘とはいえなんだか申し訳ない気がする。
わたがしを買い15分程で祭を後にした。

お寺の前から海を見る 再び車は根室へ向かう国道をひた走る。
軽自動車なので坂道にくるとかなり辛そうである。
しかしながらスピード違反で捕まることはないのが安心だ。
本当によい天気で窓から入る風が心地よい。
久しぶりの会話を楽しみながら山間の道を行く。
友人の墓は厚岸の小高い丘の上の寺にある。
数年ぶりの墓参りで、ゆっくりと故人に語りかけた。
またしばらく来られないかもしれないが、場所も把握したので次回からは一人でも来られそうである。

夢風車 友人の時間もあり次の目的地に向かう。
今度は国道を釧路へ戻っていく。
途中で右に曲がるのだが、目印を見失い行き過ぎてしまった。
途中で気が付き今度はなんとか目印を見つけて目的のカフェへ向かう。
国道から外れて30分で無事にカフェ「夢風車」に到着した。

お店の中から カフェは遠くまで広がる牧場の一角に立っている。
カフェの窓からは青い空と緑の大地が広がり、爽快な風景が展開されている。
私はポテトグラタンを頼み、友人はワッフルセットを頼んだ。
出て来るまでの間は店の中の小物や写真等を見て過ごす。

ポテトグラタン ポテトはほんのり甘く、チーズとあいまって良いバランスを作り出していた。
ワッフルもこんがり目に焼きあげてあり、さくさく感が堪らない。
熱いのもあり、ゆっくりと食事をすすめていく。
広がる大地 窓の外を流れる雲が、まるで環境ビデオを見ているかのように現実感がない。
何時間でもこうしていたいような気分ではあるが、友人はこのあとの約束がある。
帰り際にカフェの庭部分に降りて、雄大としか言いようの無い風景と向き合った。

すでに時間は友人との別れる時間に近づいていた。
予定時間よりは1時間ほど遅れているものの、なんとかギリギリ間に合う時間らしい。
ひたすら釧路を目指し、15時にホテルの前で別れた。
慌ただしい別れだったが、そのあとの予定には何とか用事に間に合ったらしい。
少し無理をさせて付き合わせてしまったのでホッとした。

さて、これからどうするかである。
まだ時間も早い。
これからならまだ観光は可能な時間である。
となれば行くのは近場の観光地、釧路湿原に決まっている。
ホテルの駐車場からいつものレンタカーに乗り換える。
太陽がだいぶ傾きはじめているので、そう遠くまでは行けそうに無い。
細岡展望台より またこの良い天気なら綺麗な夕焼けも見てみたい。
そうなると行けるところも限られてくる。
まずは西に湿原が開けている細岡展望台を目指した。
すぐに到着できるイメージだったのだが、意外に時間がかかった。
国道から細岡駅方面へ左折し、駅を通過してさらに奥へ進む。
しばらくして踏み切りを渡った所で道は上り坂に変わる。
そこから数分で展望台手前の駐車場へ到着した。
ここからは歩いて登る。
本来はこのまま車道を登っていけば展望台側までいけるのだが、陽気に誘われたのか短い山道を行くことにした。
10分程で展望が開けた場所に出る。
細岡展望台からは一段高い所にあるものの、木々が多く大パノラマというほどにはならない。
そこから階段を降りて車道を横断すると細岡展望台である。

釧路湿原が眼下に広がり右手には頭だけながら摩周岳もみえる。
湿原の先の丘の上には小さく建物が見える。
湿原の西側にあるネイチャーセンターである。
時間は16時になり太陽もだいぶ傾き初めている。
だが、まだ日が沈むには時間がある。
そんな訳で別の展望台を目指すことにした。

車に戻り地図を見る。
国道の先、塘路あたりに展望台のマークがある。
時間的にもそのあたりがいいところだろう。
車は国道を北上する。
線路は湿原の中を走っているので平坦だが、国道はその淵にある台地を行くためかなりのアップダウンとカーブがある。
地図で見る以上に距離を走り展望台近くまで来た。
が、展望台の入口が見つからない。
明らかに行き過ぎた所でUターンをする。
今度は少しゆっくり目に周りを見ながら進む。
するとガードレールがほんの少し切れた所に、見にくいながら「展望台」の看板を見つけた。
車をそのガードレールの切れ間にある道らしきスペースに入れる。
だが道はその先には無く、あるのは細い獣道のようなものだけであった。
再び細岡展望台より 展望台へはどうやらこの細い道を登って行くらしい。
これでは展望台まで何分かかるかわからない。
しかも道は昨日の雨でぐちゃぐちゃである。
ほんの少し無茶をすることを考えたが後が酷いことになる。

日が沈む…… 仕方なくここの展望台を諦め、先程の細岡展望台へ戻ることにした。
日が沈むまではあまり時間が無い。
国道を一気に戻り展望台への道へ。
時間が迫っていたので先程止めた駐車場を通過して一気に展望台を目指す。
展望台にはすでにかなり多くの人が日の入りを待っていた。
既に空は紅く染まり始め、15分もすれば太陽は対岸の山の向こうに消えそうである。
大きなカメラや三脚を持った人もいれば携帯のカメラで写している人もいる。
夕暮れの山 30人くらいがそれぞれの形で日の入りを見守っていた。
太陽はみるみるうちに高度を下げ山に近づいて行く。
雲一つ無い空が紅く染まり太陽は山影に消えていった。
太陽が沈むとほとんどの人はその場を後にする。
私はもう暫くその場にとどまり空の紅さが濃くなっていくのを眺めていた。
こんな時は少し上空に雲があったほうが綺麗なのだが、今日は今までにないほどの晴天。
紅く染まる雲をみることなく空は紫へと姿を変えていった。

辺りが少し暗くなったところで私はその場を離れた。
山を下り駅を越えた辺りで車を止める。
左には薄闇に包まれつつある湖があり、その姿は何故か私の心をとらえた。
ぼーっとそこに立ち、気がつけば車のライトをつけなければいけないほど辺りは夜に変わっていた。
観光の時間も終わりを告げ、次は夕食の時間となる。
昨日は食べそこねたが今日は釧路の有名なお店で食べたいものである。
夕食はラーメン 今日目指すのは釧路でもおいしいというラーメン屋「夏堀」である。
昨日のうちに下調べはしてあり、カーナビに目的地を入れる。
店自体は住宅街の通り沿いにあるようだが、カーナビが選んだ道はかなり地元の方が通るような道であった。
明らかに抜け道のような住宅街を縫うように走り、対向車がくれば止まって避ける。
そんなところを突破して抜けた先にお店はあった。
車もあまり止めるスペースは無く、大きな車は少し歩道に飛び出してしまうような場所であった。
地元のお店といった雰囲気であり、訪れた時には常連の方らしい人がカウンターに座っておしゃべりをしていた。
少し時間が早いのか比較的店はすいている。
店もそんなに大きくはない。
デザートはこいつの出番 4人で座るテーブルがさ3つとカウンター席が5席程度。
しかし味は確かによかった。
昨日は食べはぐれたのもありおいしさは格別に感じる。
あっというまに食べ終えた時には既に席は埋まりつつあった。

あまり長居しても悪いので早々に立ち去ることにする。
少し足りない気もしたので昨日と同じケーキの店に寄り、おいしそうなのを手に入れてホテルへ戻った。
ケーキを食べながらこの旅最後の夜をゆっくりと過ごした。
ついに明日は最終日。
実質的な残りは半日。
……さて、何をしよう?





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