北海道旅行記2008  
2日目 カシオペア〜札幌〜小樽
2008.9

列車は進んでいる。
枕の固さがちょうど良く、とても気持ち良く眠れた。
この枕、売ってくれないだろうか?
それでも起きたのは少しトイレに行きたくなったからである。
階段を昇り2階のトイレへ。
そういえばシャワーを浴びていなかった事を思い出す。
今はまだま夜中。
朝浴びる事にしよう。
今はどのあたりかとカーナビ画面を覗く。
どうやらまだ青森県らしい。
ここで初めて進行方向が逆になっているのに気がついた。
星でも見えないかと窓に顔をつける。
が、今日は月が明る過ぎてあまり星は見えそうもなかった。

改造カーナビ 少し揺れが大きくなって線路が別れて行く。
しばらく走るとトンネルを次々と通過しはじめた。
どうやら間もなく青函トンネルに入るらしい。
これか、今度こそ、などとトンネルに入るたびにしばらくすると再び外に出る。
あとどれくらいなんだろう、などと思っている所へ入ったトンネルが青函トンネルだったらしい。
5分たっても出ない所でやっと気がついた。
海の下を走るといっても、なにかあるわけでは無い。
ただのひたすら長いトンネルである。
このトンネルを抜けるのは4度目なのだが起きていたのはこれが初めてであった。
ゴーッと言う音がひたすら続く。
ナビは三厩あたりをさしたまま止まっている。
どの辺りだろう、と考えていたら窓の外に蛍光灯の光がいくつも流れていった。
どうやら竜飛海底駅だったらしい。
それを過ぎると再びなんの変わりも無い風景が続いた。
ビデオを用意していた所でまた蛍光灯が流れていく。
もう吉岡海底駅だったらしい。
既に列車は北海道の下に入ったことになる。


深夜のラウンジ
いまからでは眠れそうもないので、再びロビーカーに行ってみる。
長い車内を歩いて再びロビーカーに到着。
数人のお客さんがトンネルを見る為か、眠そうに最後尾の座席に座っていた。
青森から函館まではこの車両が一番後ろになる。
しかしたまに明かりが後ろに流れる以外ただトンネルが続いているだけであり、予想よりはつまらない景色であった。
そんなところでビデオを録り始める。
そろそろトンネルを出るはずである。
期待しつつその時を迎えた。
が、9月のこの時間ではまだ辺りは真っ暗。
確かにトンネルは出たものの正直良くわからなかった。
その辺りで先客であった方達は部屋に戻って行く。
私は一人静かなロビーで過ごす事になった。
途中で大きく揺れながら駅を通過する。
その後は列車の揺れが大きくなり、単線となった。
どうやら江差線に入ったらしい。
ここからは海沿いに函館の街を目指す。
ほんの少しではあるが東の空が明るくなりつつある。
その様子をボーっと眺めながら


函館を望む
右手に函館湾を望みながら列車は進む。
しばらくして車掌さんがBGMをセットしていく。
静かな車内に対してかなりの音量で、正直うるさい。
真っ暗だった空が紫、オレンジとじわじわと色が変わって行く。
海の向こうに浮かぶように函館山が見えてきた。
朝焼けに浮かぶ函館山はなんとも幻想的である。
列車は右へ右へと進みながら函館の街へと近づく。
左手から線路が合流すると五稜郭駅である。
函館山は進行方向なり、ロビーカーからでは見えなくなった。
スピードが落ちゆっくりと函館駅の6番線に滑り込んだ。

この頃にはロビーには他に5、6人のお客さんが現れ、かなり賑やかになっていた。
遠くからヘッドライトが近づいてくる。
これから連結される機関車のものである。
時間があれば外から見たいところであるが、停車時間が以前より短くなっている。
おいてけぼりになるよりは素直にここから作業を見つめるほうが良い。
駅員と作業員、機関士がうまく連携をとりながら機関車を近づけていく。
ぎりぎりのところで何度か止めながら、最後はほんの小さいショックだけで連結が終わった。
まだ寝ている人も多いので気を使う作業である。
連結が終わるとテキパキと他の作業が進み、作業員が機関士に合図を送っていた。


早朝のラウンジ
連結が終わってほんの少しで列車は動きだした。
既に夜だった空はすっかり明るくなっている。
先程走って来たレールを再び走る。
しばらくして五稜郭駅にさしかかった。
数本向こうの線路に大阪からきたトワイライトエクスプレスが止まっている。
向こうの列車は函館には寄らず、この駅で機関車を付け替えている。
汽笛で軽く挨拶をして一気に抜き去った。
街を抜けるとじわじわと列車は登ってゆく。
駒ヶ岳の裾野を回るようにして線路が通されているためである。
すっかり明るくなった空に赤く染まった雲が見えた。
夜明けが近い。
夜が明けた
大沼を脇に見ながら山を登る。
若干スピードが落ちたのに感じた。
正面に見えていた駒ヶ岳が右手に移った頃、その裾野から太陽が顔を見せた。
この頃になるとロビーは多くのお客さんで賑わい始めていた。

しばらくして列車は下りはじめ、大きなカーブを繰り返しながら海沿いに出る。
するとそこが「いかめし」で有名な森駅。
さらにロビーには人が集まりはじめたので、この辺りでロビーカーを離れた。
時間は6時になった頃。
ちょうどダイニングカーの朝食営業が開始された時間であった。
覗いてみると、すでに2人席は埋まっていたが、相席覚悟ならまだ座れるらしい。
本来の営業開始の6時半を前倒しにしているくらいなのだから次に席が開く時間などわかるはずもない。
相席を了承してすぐに案内してもらうことにする。


朝ののぞみ
タイミングが良かったのか、まだ窓際の席に座る事が出来たのは嬉しい。
噴火湾越しに朝日が差し込み、車内を明るく照らしている。
朝食のメニューは和食か洋食かの2種類。
パンというよりはご飯の気分だったので和食を選ぶ。
程なくしてサラダが運ばれ、そのあとご飯、味噌汁とおかずの乗ったプレートが運ばれてきた。
隣の方をちらりと覗くいて洋食との比較をしてみる。
朝食はプレート方式 どうやら違うのはパンとご飯、スープと味噌汁、魚の味付けぐらいのようだ。
量的には少なめかもしれないが、温かい料理が出て来るだけでも嬉しい。
比較的ゆっくり食べていたようで、ダイニングカーを出たときには周りの顔触れはほとんど変わっていた。
部屋に戻って一息つく。
雲は多めながら晴れて清々しい朝である。
時間は7時。
そろそろ駅にも通学の学生の姿が見え始めた。
微妙に眠気が残っている。
今寝たら札幌に到着しても起きない危険性がある。
目覚ましにシャワーを浴びることにした。
お湯の出る時間は18分。
もともと最大3人で計算されているので軽く浴びるなら充分な時間である。
ただ水圧はそれほど強く無いので、髪の長い人が頭を洗うには少しきついように思う。
今回は余裕なのでたっぷり使った気がしたのだが、残り時間をみるとまだ10分ほど残っていた。
シャワーの後はしばらくベッドの上から車窓を眺める。
これだけの事だが、とても贅沢な時間に思えた。

こんな時間もあと2時間程で終わってしまう。
残念だなぁと思いながら寝転んでいると、部屋のチャイムが鳴る。
モーニングコーヒーのサービスである。
せっかくのコーヒーを飲まない訳がない。
2階に移動してコーヒーを楽しむ。
リビングにて 苫小牧から列車は海を離れ北へと進路を変える。
このあたりから北海道らしい草原の景色が窓に広がり始めた。
こんな風景が南千歳まで続く。
そこからは丘陵地を縫うようにして走るが、それを抜けたとたん「街」が目に飛び込んできた。
ここからは札幌の都市圏内になる。
ここまで来ると後は僅かである。
窓の外に苗穂の駅が見えた辺りで荷物をまとめ、最後は2階のリビングで過ごした。
列車が高架に入りゆっくりとスピードを落とす。
ついに終点の札幌に到着した。
最後尾の車両である1号車はホームに入りきっていない。
そのせいで列車が止まったというのに札幌に着いたことを認識出来なかった。
到着の放送を聞いて慌てて荷物を持ってホームに出た。
写真を撮りつつ回送されるカシオペアを見送り、ゆっくりとホームを後にする。


北大の正門付近
改札を出てまず向かったのは今日泊まるホテル。
このために駅に近いホテルを確保していた。
まずはここで荷物を預け身軽になる。
カメラ一式とパンフを入れて再び駅に向かう。
すっかり良い天気になったのもあり、少しだけ北大の構内を散策する。
何度来てもこの構内は気持ちが良い。
構内の自然園
北大は古い建物を残しつつ、その周辺や真ん中に新しい建物を建てる方式をとっているようだ。
学生は新しい建物で勉強し、歴史を伝える建物の一部は博物館にしたりしている。
なかなかすばらしい考え方だと思う。
ポプラ並木を訪れると、近くの幼稚園せいだろうか、手をつないでポプラ並木を奥へと進んで行く。
何ともほほえましい。
ぐるりと一回り、1時間弱で定番のコースを回って再び正門へと戻る。
汗もかかず気持ちの良い日である。

さて、これから向かうのは小樽である。
タイミングがよく、2分もしないうちに快速の小樽行きが入ってきた。
なかなか混んではいたがあいた座席を見つけて一息いれる。
暖かな車内に眠気が襲う。
海! なにか眩しいような気がして目を開ける。
と、目の前には真っ青な青い海が広がっていた。
慌ててカメラを構える。
そういえばこの辺りは天気が良ければ美しい海と空が見られる、と何かに書いてあった気がする。
そんな事はすっかり忘れていた。
そんな絶景を眺めながら列車は小樽を目指した。

小樽駅
小樽までは40分ほど。
ちょうどお昼のぐらいの時間である。
改札を抜けた辺りで駅の意匠に目を奪われる。
古くから海運で開けた街らしく、文明開花の薫りのする細かなデザインがすばらしい。
街に出る前にまずは下調べからである。
駅構内にあったパンフレットをいくつか手に入れ、
その中に載っていた蕎麦屋に目をつけた。
まずは腹拵えである。
蕎麦屋は駅からそれほど遠くなく、休みならば別の所へ行くつもりである。
駅を出るとまっすぐ海に下って行く大きな通りがあった。
函館もそうだが、街の中心から港に向けて延びる大通りは何か風情がある。
朝方に見えた雲は消え、太陽が街を照らす。
サングラスでも欲しい位眩しい。
駅から5分ほど離れた蕎麦屋は営業していた。
お昼時であり少々混んではいたが雰囲気も良さそうだ。 今日のお昼はここに決めた。


おいしいが少々高め?
店の中も時代を感じさせるような造りで、奥には土蔵を改装した小上がりもある。
また、2階も宴席用の座敷になっているらしく、予想よりずっと大きな店であった。
ここで頼んだのは名物らしい貝柱を入れた蕎麦である。
出て来た蕎麦は一見かけ蕎麦に見えるほど具が少ないのだが、貝柱を一口食べると強いうま味が口の中に広がる。
その味に圧倒されたかのように一気に食べ終えてしまった。
他のものにくらべ少々値段が張るので、量や種類を選びたい人は別のものを頼むのが良いかもしれない。

お昼を食べ終えてやっと小樽の観光に入る。
日差しは強く歩いていると汗ばむ陽気だ。
バスターミナル
石造りの堂々とした建物があちこちに存在している。
特に昔は銀行であった建物は立派である。
今でもそのほとんどは改装されて使われている。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラとしながら海に近いバスターミナルまでやってきた。
ここも元は銀行である。
今は中にお店がいくつか入った観光施設の一つになっている。
お昼を食べてから間もないのだが、たこやきのような形をしたまんじゅうを2つほど食べる。
中の餡が程よい甘さで一口サイズでもあり、あっと言うまにお腹の中に消えていた。
ここを出て海に向かった所が小樽の運河になる。


静かな横丁
運河の手前に小さな店がひしめくように配置された一角があった。
どうやら横町のイメージで作られた商業施設らしい。
ラーメンや天麩羅、飲み屋など10席程度の店がひしめいている。
立地条件は良いように思うのだが、いくつかのブースが空き店舗になっている。
この街ではやはり寿司屋でないと人が入らないのだろうか。
難しいものである。
定番の小樽運河
そんな店の前の信号を渡ったところが、かの有名な小樽の運河である。
流石にここには平日だというのに沢山の観光客がいた。
そんな人に混じって私もカメラを構える。
少し雲が出て来たがまだまだ日差しは強い。
近くの温度計も26度を示していた。
暑いわけである。
まるで夏だ。
運河沿いの遊歩道をゆっくりと歩く。
脇では手づくりのお土産を売ったり、絵をうったりと平日でも多くの露店が出ている。
遊歩道が終わり、国道を渡って反対側の元倉庫に入る。
ここは地元の観光案内所になっていた。
ここで少し休憩をとる。
一息ついたところで運河とは反対に歩き始める。
観光客は減り静かな街が広がる。

近くにあった体験ガラス工房の展望台にあがってみた。
隣の古い倉庫の屋根が光って見える。
また反対側の大きな建物の屋根はなんだか歪んでいるような気がしてならない。
下を走る国道はもともと無く、その分運河は広かった。
その国道に面して倉庫の出入口があるということは、やはり運搬の主力は船だったことの証だろう。
今の港を倉庫の向こうに見ながらそんな事を思っていた。

展望台を降りて再び歩き始める。
有名な運河のすぐ西側にあたる場所なのだが、観光客はほぼ皆無だ。
既に15時をまわっており、日は傾きはじめている。
本来の予定であれば小樽市の博物館に行き見学する予定だったが、今から行ったのでは中途半端に終わるだろう。
このまま街をぶらぶらと歩く事にする。


手宮線跡地
手宮線の廃線沿いの道を曲がる。
運河華やかなりし頃は賑わっていたであろう道は、今は静かな地元の一角になっていた。
小さな鉄工所などが多いのはその名残であろう。
だんだんと廃線跡が寄り添ってきて、道が広くなった。
半分は駐車場のようになっている。
その辺りで道が行き止まりになっていた。
地元の人の犬の散歩に引かれるように手宮線の跡に入っていく。

あとで調べてみると少し広くなった先程の場所は駅であったようだ。
廃線跡をゆるりと歩く。
時折猫が横切り、子供達がそれを追い掛ける。
なんとものんびりとした景色だ。
歩き疲れて近くのベンチに腰を下ろす。
風が少し冷たくなってきた。
10分ほど休み、また少し歩く。
日銀小樽支店
そこで気になっていた銀行博物館に入ってみることにする。
ここは元日銀小樽支店だった場所で、その歴史的な建物を使って北海道の金融の歴史を紹介している。
建物の造形はさすがに立派であり目を奪われる。
入ってから知ったのだが、ここは無料で開館している。
知らずにいたので何やら得した気分になる。
いつも通りほとんどの文章に目を通し、他の人の倍もかけて見学させてもらった。
資料はそう多くないが、無料でこれだけのものがあれば立派である。



出て来た時には日はすっかり山の向こうに隠れていた。
再び手宮線跡を歩き東へと向かう。
遊歩道の終点から海のほうへ向かう。
こんどは国道の一つ手前の道を行く。
ここは観光客のメインストリート。
元の街道である。
半解凍がおすすめ 両側にお店が並び、もう薄暗くなりつつあるというのに賑やかだ。
並ぶ建物も古いものが多く、それだけでも楽しい。
気になったお菓子屋に入り軽く何かを納めるものを捜す。
プリンドラ焼きなるものを買って食べてみると、これが美味しい。
即決でこれをお土産にすることにした。
荷物はここから発送してしまう事にする。
少々高くつくが、持ち帰る手間を考えるとあまり気にはならない。

店の外に出るとすっかり日は陰り、街が紫色に染まり始めていた。
回りのお店も最後の呼び込みをしたりとかなり賑やかである。
そんな通りをぶらぶらと進んでいく。
チョコの店にひっかかり、ガラスの芸術品をみたり、100円の焼きホタテに引かれたりと通りを楽しむ。
すっかり街は夜の景色になり、お店も閉まり始めた。
とたんにあれだけ暑かった気温が一気に下がる。
こんな時に限って上着を持ってきていない。
歩き回るのも辛いくらい身体が冷えてきていた。
ここで風邪をひくわけにはいかない。
とりあえず緊急避難でバスに乗り込んだ。
これで夕闇の小樽運河まで移動することにする。
ただ予定外だったのは、このバスは巡回バスであり、目的の運河とは逆の小樽築港駅まわりというかなり大回りするものだったことだろうか。
今更降りるわけにも行かず乗っていれば着く訳であり、おとなしく乗り続けることにした。
気温はますます下がっているようでバスの中でさえ少し寒気がする。



普通2分で行くところを20分かけて移動する。
途中ユニクロが窓の外に見え、駆け込みたい衝動に駆られるが、残念ながら近くにバス停は無かった。
運河が近づき一番近いバス停に降り立つ。
やはり寒い。
そんな時に目の前に見えたのは紳士服のアオキだった。
藁をも掴む気持ちで店に近づく。
店内に入ろうとする直前、入口に見切り品がならんでいた。
そちらに目がいくと、薄いフリース生地のシャツが見えた。
色的に微妙なものが多かったのだが、その中で一番まともなカーキ色のシャツを手にとる。
値段は・・・380円。
即決。
バスに2回乗るより安い。2、3000円を覚悟していた私にとっては有り難い価格であった。
レジでタグを切ってもらいすぐに被る。
外に出ても先程のような震える寒さではない。
ブレブレでごめん タイミングの良い買い物になった。
元気になった所で、目的の夜の運河写真を取りに行く。
小さな三脚を使って何度もシャッターを切る。
が、これでもぶれる。
コンパクトデジカメのほうは軽い分なんとかなる。
しかし一眼レフはシャッタースピードが1/2のうえ、重さで固定できない。
また暗過ぎるためピントもマニュアルを使わざるを得ない。
30分ほど運河の回りで苦労したが、結局カメラに慣れてからいつか再挑戦という結果でおわった。
まぁそれでもしっかりとその美しい景色は記憶におさめられたので良しとする。

じん、じん、じんぎすか〜ん♪
さすがにお腹がすいてきた。
今から札幌に戻ってもかなり遅くなる。
そうなれば最悪はコンビニという事になるが、出来れば避けたい。
明日からの予定は未定なので、下手をすれば毎日コンビニという可能性もあるからだ。
とはいえ、小樽でも思い当たる所は無い。
どうしよう、と考えていると昼間寄った小さな店の並んだ施設を思い出した。

小さなスペースにひしめき合う店の中心に櫓がくまれており、3階ほどの高さから運河を見下ろすことができる。
せっかくなので昇って見る。
しかし、信号の明かりが邪魔をして折角の夜景の空間を壊してしまっていた。
降りてきて、さて何にしようかと悩む。
比較的食事っぽい店は天麩羅かジンギスカンであった。
折角北海道に来たのだからとジンギスカンの店を選ぶ。
アルコールは頼まず肉と追加の葱を頼む。
肉はなかなか美味しく予想外に当たりであったが、さらに美味であったのは葱である。
一本まるごとを蒸し焼きにする感じで、トロトロと零れる水分と甘さがうまい。
胃が刺激されたのか食が進み、さらに肉を追加して満腹になった。

ライトアップは美しい 店を出るとさらに気温が下がっている。
早足で駅へと戻る。
ほとんど観光客の姿は見えない。
風よけのため商店街を抜けて行くが、ここもほぼシャッターが閉まっていた。
駅に着くと5分ほどで札幌方面の列車が出るところであり、慌ててホームにあがる。
なんとか席を確保し、目をつぶった。
何となく車内が慌ただしくなって目を開けると、もうそこは札幌であった。
ホテルに戻り、少しだけ明日の予定を調べて長い一日が終わった。




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