・しゃぎりを演奏する囃し子(篠笛以外)が乗り込む、高さ2.7〜3.3m、正面の幅1.4〜1.7m、側面の幅1.9〜3.4m高さは、宮入りの際にくぐる鳥居の貫の高さで制限されている。祭りの日には笹の葉をつけて飾る。
 鴻八幡宮の例大祭(秋祭り)にだんじりが登場したのはいつか。これについても、しゃぎりと同様に確証はない。しかし、文化・文政ごろから、あるいは江戸時代後期を下るまいと伝えられている。
 それを物語るように田の口の港だんじりでは、囃子座の擬宝珠高欄の下の座金に江戸期以前しか用いられなかった「湊」の字が刻まれている。あるいは、田の口の奥だんじりに使われていた胴長太鼓に「天保13壬寅(1842)・・・」などの刻銘がみられる。
 <だんじりの姿>    
・屋 根・ 屋根は曲線の美しい唐破風で、軒の上中央に鬼の顔の彫刻、軒の下に鷲(前)鳳凰(後ろ)に飾るものがによってすこ主流。なお、各だんじりによって異なります。
・囃子座・ 胴(車台)の上に、屋根を四本の柱(化粧柱)で受けて、擬宝珠高欄で囲まれてる。胴長太鼓・締太鼓・鐘・鼓・を持ち込んで、囃し子が祭りばやしをを演奏する。屋根の下の虹梁の端に獅子・獏を飾るものもある。あるいは虹梁の上の鴨居に華麗な彫り物をはめ込む。    
・ 胴 ・ 胴の正面や側面に格子や斜め格子を入れたり、見事な彫刻を施すものがある。なお、各だんじりによって異なります。   
・舵 棒・ 囃子座を一本の舵棒が抜ける。方向転換に用いる。
・車 輪・ 前後に二輪の計4輪。材質が木の場合は、強度を増す工夫を加えている。車輪は車台の外側にあるものと、内側にあるものとがある。    
・引き綱・ 舵棒に巻き付けて縛り、その先を二重にして延ばす。

 <だんじりのお宮入り>
・だんじりは、満艦飾。柱には当日早朝採ってきたささ竹を飾る。枝には、俳句・短歌を記した短冊、また「御花」(寸志御礼)と書かれた紙片を吊す。だんじりは笹の飾りがゆれて、威勢のよい祭りばやしを演奏しながら進んでいく。その後に人々の列が続く。人の輪は、八幡宮に近付くにつれてだんだん膨らんでくる。
・バス通りの参道入口から大鳥居までの約130m。祭りの日は、この道の両側に露店の列がひしめく。法被を着た子供たち、あるいは親子が店先で品定めに余念がない。     
・だんじりの到着時刻に近くなると、参道入口から大鳥居にかけて人の波まで埋まってしまう。人ごみをかき分けながら、だんじりが10分おきに1台ずつ境内広場を目指して進んでいく。威勢のよいかけ声、胴長太鼓・締太鼓・鐘・鼓の勇ましい響き、篠笛の音色が通り過ぎていく。曲は信楽囃子。大鳥居を通り抜けると、坂道。斜面は約16度。綱をもつ引き子の手に力がこもる。指図する大人の声も次第に大きくなってくる。祭りばやしはひときわ賑やかに。     
・境内の広場には、見事に飾られただんじりがずらりと並ぶ。各だんじりのさまざまな装束、化粧を塗り立てた顔が広場を行き来する。

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