・岡山県倉敷市児島地区では、10月第2週の土曜、日曜の2日間、下津井などの一部を除いて例大祭が繰り広げられる。
 なかでも児島下の町7丁目の鴻八幡宮(河本貞紀宮司)の例大祭では、江戸時代末から伝わるだんじりと千歳楽が、児島田の口、上の町、下の町から繰り出し、町内を繰り歩く。
 特に二日目は、各町内からだんじり・千歳楽の十九基が、午前と午後に分かれて鴻八幡宮の向かって出発し、氏子や観衆で埋まった参道を一台、一台と八幡宮境内へ進む。大鳥居から先は、約16度の斜面をもつ坂道が待ちうける。篠笛、胴長太鼓、締太鼓、鐘、鼓で勇壮な祭りばやし(しゃぎり)を演奏しながら、引き手の子を中心に青壮年の男女が力を合わせて威勢よく引き上げる。
 鳥居前の参道口(馬場)には、左右にぴったりと露店が軒を連ねて色とりどりの品物を並べ、香ばしいかおりが例大祭の雰囲気を盛り上げる。勇壮で華やかな鴻八幡宮の例大祭は、毎年数万の人出で賑わい、児島の秋を彩る大きな行事の1つとなっている。

<鴻八幡宮の場所>
 

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